【名張市役所の秘書室前で飼育展示されている交雑種オオサンショウウオ「弥助」=同市鴻之台1で】

 財政状況が厳しい三重県名張市。市議会6月定例議会の一般質問で17日、特定外来生物に指定されている「交雑種オオサンショウウオ」の活用の在り方が問われた。

 同市では、日本固有種で国の特別天然記念物のオオサンショウウオを守るため、市内の川などで捕獲した外来種「チュウゴクオオサンショウウオ」との交雑種を2015年から市郷土資料館(安部田)敷地内のプールなどで隔離飼育している。市によると、現在の飼育数は115匹で、昨年度の経費(えさ代や水道代など)は約58万円だった。

 一般質問で足立淑絵議員は、維持費などが継続的に発生している現状に触れた上で、「交雑種でもオオサンショウウオは80年の寿命を持っていると言われている。三重県水産図鑑では、昔は食用、薬用という形で使われていた、食べられていたとも言われている」と紹介した上で、「お金を稼ぐ1つとして、交雑種オオサンショウウオにも活躍いただきたい」と述べた。

 これに対し、要美義教育次長は、郷土資料館での観察会や水槽展示を通じた環境教育を紹介。「生態、交雑種問題、環境問題を考える教材としても活用している」とした上で、「今後も引き続き活用を考えていきたい」と答弁した。

 足立議員は「他の国ではオオサンショウウオは珍味で、そういった活用もぜひとも考えていただきたい。お金を生むものとして活用いただけたら」と要望した。

 要教育次長は18日、YOUの取材に「食用としての活用は考えていない」と答えた。

市郷土資料館のプールで飼育されている多数の交雑種のオオサンショウウオ(市提供)
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