【試合後、閉会式を前に整列する近大高専ナイン。悔しい表情が並んだ=四日市市羽津で】

高校野球三重大会

 第108回全国高校野球選手権三重大会(朝日新聞社、三重県高校野球連盟主催)は7月27日、四日市市営霞ヶ浦第一野球場で決勝が行われ、初の決勝に進んだ近大高専(名張市春日丘)は、今春の選抜大会出場校・三重高校(松阪市)に3-12で敗れた。悲願だった「高専初」「伊賀地域初」の夏の甲子園出場はならなかったが、初の夏の県大会準優勝を果たした。

力投する近大高専・島岡投手=同

 三重の強力打線を相手に、近大高専は初回に5点を先制される苦しい立ち上がりとなった。それでも、今大会で投手陣を支えてきた先発・島岡祐晟投手(3年)は、仲間の励ましを受けながら一時は立ち直りを見せた。

 打線は4回、4番・上山海渡選手(2年)、5番・末次櫂選手(同)の適時打などで3点を返して反撃。その後は三重打線に追加点を許したものの、最後まで声を掛け合いながら戦い抜いた。

4回表 無死1、3塁から左翼へ適時打を放った末次選手(左)=同

 144球を投げ抜いて完投した島岡投手は「打たれてベンチへ戻ると、みんなが『まだいける』『自信を持って腕を振れ』と学年関係なく励ましてくれた。その言葉が力になった」と振り返った。

 2年生ながら主将を務めた中里将英選手は「全校応援で来てくれた皆さんに勝利を届けたかったので悔しい。この経験を生かし、秋の大会で結果を残して、来年またこの舞台に戻ってきたい」と前を向いた。

 伊藤康弘監督は「チャレンジャーとして思い切って戦おうと送り出した。途中で立て直して追い上げる姿に選手たちの成長を感じた。この大会を通じて近大高専野球部の新たな歴史をつくってくれた。次の世代につながる夏になった」と選手たちをたたえた。

 この日は学生や保護者、地域住民ら多くの人が名張などから球場へ駆け付けた。試合後、球場の外で選手たちを出迎えた応援団を前に、伊藤監督は目に涙を浮かべながら感謝の言葉を述べた。集まった応援団からは、大きな拍手と声援が送られた。

※試合結果詳細は「伊賀・名張の高校野球応援ブログ」に掲載(速報ではありません)

試合後、応援団に一礼する近大高専の選手ら=同
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