【線路上に扉体を引き出す消防団員たち=伊賀市東高倉で、2枚とも】
国土交通省木津川上流河川事務所と三重県伊賀市などは6月6日深夜から7日未明にかけ、伊賀鉄道新居駅(同市東高倉)付近の線路上にある可動壁「伊賀鉄道第1陸閘(りくこう)」の操作訓練を実施した。地元の市消防団上野北分団の団員ら約60人が、機材の扱い方や操作の手順を確認した。
2022年3月に完成した同陸閘には、長時間の降雨などで河川や遊水地の水があふれ、周囲への流入を防ぐ役割があり、下流の岩倉水位観測所が基準水位に達すると、同事務所と市を通じて消防団員が開閉作業に当たる。同年は日中に電車を止めて実施したが、翌年からは終電後に行っている。
団員らは6日午後11時ごろ集合し、三田、諏訪、新居の各部に分かれて操作を実践。レールの左右に止水ゴムを取り付け、続いて線路上の扉体が通る箇所に板状の金属パーツを取り付けた。更に、扉体を昇降装置で上昇させてから手動でゲートを閉め、両端を金具で固定する流れを確認していた。

訓練前、同事務所の林貴宏副所長は「危機的な状況の中で地域を守るための訓練で、年々皆さんの手際も良くなっているが、慣れてきたこともあり、慎重に実施してほしい」とあいさつし、市消防団の松山彰宏団長は訓練後、「皆さんの様子を大変頼もしく感じた。万一の時には地域のために頑張ってほしい」と団員らをねぎらった。
昨年に続いて参加した市消防団三田部団員の40代男性は「年に1回でも、万一の事態に備えておく必要がある。ゴムの取り付けやボルトの締め方など、一つひとつの作業を丁寧にすることが安全につながると思う」と話していた。
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