【名張市の国道沿いの電線上を器用に移動するサル(読者提供、5月23日撮影)】

 三重県名張市桔梗が丘西2番町の国道368号沿いで5月下旬、野生のサル2頭が電線の上を器用に渡る光景が目撃された。読者からYOU編集部に寄せられた映像には、まるで綱渡りをするように移動する姿が映っていた。〈YouTubeで動画(https://youtu.be/GV3rHibGCQs)〉

 撮影されたのは5月23日昼過ぎ。ガソリンスタンド「SOLATOセルフステーション名張368」前の道路を挟んで立つ電柱から電柱へと、電線を伝って移動していった。

サルが渡った電線の方向を示す小澤さん=同

 撮影した同スタンドの小澤壽久さん(59)によると、当時は利用客らとともに様子を見守ったという。「サルがえらいことしとると思った。近くではカラスが激しく鳴いていたので、追われていたのかもしれない。こんな光景は初めて見た」と振り返る。

 サルは細い電線の上を危なげなく進み、渡り切ったという。小澤さんは「感電しないかとハラハラした」と話していた。

中部電力PGによると…

 中部電力パワーグリッド伊賀営業所によると、サルが通過したのは電話やインターネットの通信線とみられる。一般的に、電圧差の少ない線に触れている場合や、電気の線であっても1本の電線だけに触れている状態では感電は起こりにくい。一方、複数の電線にまたがったり電柱上の電気設備に触れたりすると感電する場合があり、動物が感電してショートすると、停電につながることもあるという。

群れから離れた「はぐれ」か

 市によると、市内周辺には国津や比奈知、つつじが丘、青蓮寺地区などを行動域とする「名張A群」36頭と、錦生、赤目地区、奈良県宇陀市室生地域などを行動域とする「名張B群」13頭の野生のニホンザルが生息している(2025年度末時点)。動画の2頭は、群れから離れて行動する「はぐれ」とみられ、今春ごろから桔梗が丘や薦原地区などで目撃情報が寄せられているという。農作物への被害も確認されている。

 市の担当者は「見かけても刺激したり近付いたりせず、静かにその場を離れてほしい」と呼び掛けている。住宅地への出没は市環境対策室(0595・63・7492)、農作物被害は市農林資源室(0595・63・7625)で相談を受け付けている。

- 広告 -