【伊賀市、名張市、笠置町、南山城村の位置関係】

 三重県伊賀市、名張市、京都府笠置町、南山城村の4市町村が、ごみ処理広域化に向けた検討協議会を9月に設置することが8月17日、分かった。伊賀・名張両市がこの日の市議会全員協議会で報告した。

 可燃ごみの処理は現在、青山地区を除く伊賀市は「さくらリサイクルセンター」(治田)を中継施設として民間委託している。名張市と伊賀市青山地区は、両市でつくる伊賀南部環境衛生組合が運営する「伊賀南部クリーンセンター」(伊賀市奥鹿野)で処理している。

 両市は2020年から、新施設でのごみ処理広域化に向けた検討を進めてきた。昨年10月には、伊賀南部クリーンセンターの操業期限を10年間延長する協定を地元地区と交わし、これにより両センターともに操業期限は34年3月となっている。

 報告資料などによると、笠置町と南山城村のごみは、相楽東部クリーンセンター(和束町)が19年に操業休止して以降、暫定措置として伊賀市内の民間業者に処理を委託している。両町村は今年3月、構成する伊賀城和定住自立圏の中心市である伊賀市に対し、ごみ処理広域化の協議に参加する意向を示したという。

 9月に4市町村で任意協議会を設置後、23年度中に専門機関なども加えた法定協議会に移行させる予定。その後1年半ほどかけ、組織や処理方式、施設整備の内容などを含む基本構想を策定する計画だという。

 4市町村の今年7月1日現在の人口は、伊賀市が8万6334人、名張市が7万5520人、笠置町が1136人、南山城村が2471人。2022年度のごみの総量は伊賀市が2万4757トン(4市町村での割合は54・29%)、名張市が1万9848トン(同43・53%)、笠置町が392トン(同0・86%)、南山城村が604トン(同1・32%)となっている。

- Advertisement -