【エンジンカッターを使ったドア開放訓練=名張市桔梗が丘1で】
三重県名張市消防本部は5月14日、解体予定の旧桔梗が丘ヴェルージュ(同市桔梗が丘1)で、ドア開放訓練を実施した。建物への閉じ込め事案や火災時の強制進入技術の習得を目的に、18人の隊員がバールやエンジンカッターを手に訓練に取り組んだ。〈YouTubeで動画(https://youtube.com/shorts/2FWlYOYJr34)〉
旧桔梗が丘ヴェルージュは2007年8月の開業以来、1600組以上のカップルを送り出してきた地域の結婚式場。挙式数の減少などを受けて4月25日に閉館し、解体が予定されている。今回の訓練は、式場を運営してきたベルウイングの協力で実現した。
挙式した消防士が発案
訓練を発案したのは、名張消防署消防救助室の消防士、多賀凌生さん(28)。自身も24年10月、この式場で結婚式を挙げた一人だ。今年1月、妻と食事に訪れた際にプランナーから閉館と解体の話を聞き、過去に市内の解体予定建物で訓練を実施した事例があったことから活用を提案。ベルウイング側も地域貢献につながればと協力し、実施にこぎ着けた。
実際の建物を使ったドア開放訓練の機会は限られており、隊員にとって貴重な経験となった。施設内には披露宴会場や控室など多くの部屋があり、木製や鉄製、内開き・外開きなど構造の異なるドアが備えられていた。独居高齢者が室内で倒れるなどの閉じ込め事案は全国的に増加しており、若手隊員の育成も兼ねた実践的な訓練となった。
多賀さんは「思い出の場所なので寂しさもあるが、訓練の場を提供していただき本当にありがたい。この経験を、いざという時に必ず生かしたい」と話した。
ドア開放訓練は、メンバーを入れ替えて15日にも実施予定。同本部では今後、建物の解体工事と連携しながら、重量物の破壊訓練なども予定している。

【関連記事】桔梗が丘駅前の結婚式場「ヴェルージュ」閉館へ 1600組の門出支える 名張(https://www.iga-younet.co.jp/2026/03/14/112808/)


![住宅型有料老人ホーム 結明の丘[株式会社 謙康会]](https://www.iga-younet.co.jp/cms/wp-content/uploads/2026/05/b99eed4a3396bb282700ce5331cc7896-218x150.jpg)














