【留い川で行われた魚道づくり=名張市黒田で】
産卵のために川を遡上(そじょう)するナマズを助けようと、魚道づくりが5月15日、三重県名張市黒田の名張川支流「留(とめ)い川」で行われた。市内のNPOメンバーや国土交通省木津川上流河川事務所の職員、地元小学生ら約90人が参加し、土のうを積み上げて水流を緩やかにする魚道を設置した。


留い川では2019年の河川改修で名張川との合流地点付近に段差ができ、産卵期のナマズが遡上しにくくなった。このため、関係機関が協力して21年から魚道づくりに取り組んでおり、児童の参加は今回で3回目となる。
ナマズは水田や湖岸など浅い水域に集まり、水草や水底に産卵する習性がある。土のうを使って流れを穏やかにした魚道は、5月中旬から6月中旬まで設置される。
この日は9つの機関や団体の関係者と、市立錦生赤目小の4年生31人が参加。土のうは、児童たちがこの日作った約100個を含め、計300個が設置された。
児童たちは協力して土砂を袋に詰め、川辺まで運搬。参加した児童は「土のうが重くて運ぶのが大変だったけど、面白かった」と話した。
活動後には、同事務所職員らがクイズを交えて川や生き物などについて解説。その上で、「これから川の水かさが増す時期なので、絶対に近寄らないよう」と注意を呼び掛けた。
同事務所の林貴宏副所長は「この6年間、他の機関と協力しながら留い川を起点とした取り組みを行ってきた。地域のみなさんにこのような活動を知っていただけたら」と話した。

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