【松岡さん(左)にアドバイスする面屋さん=伊賀市上野忍町で】

熟練の技生み出す

 三重県の伊賀市文化都市協会が主催する初めての京人形展「京人形の世界―面庄一門による―」が5月3から13日まで、同市上野忍町の武家屋敷赤井家住宅で開かれる。

 職人の熟練した技から生み出される優雅な京人形。今回は伝統的な人形を制作する一方、創作人形の制作でも高い評価を得ている京都市在住の京人形司十四世面庄・面屋庄甫さんを始め、面庄一門16人が各2点ほど出展。自由な発想で作られた人形が並ぶ予定だ。

 伊賀地域から唯一出展する同市木興町の松岡範子さん(72)は3年ぶりに制作した新作「桃太郎」を披露するという。「京人形が身近によくわかるのでぜひ足を運びください」と話す。面屋さんは「人形とは天と地、人と人をつなぐ架け橋だと思っている。今回、伊賀の人と心と心のつながりができたら」と話した。

 展示時間は午前10時から午後5時(最終日は同3時)まで。入場無料。

 また、5日午前10時30分から1時間、ギャラリートーク「京人形・その成り立ちと心」(定員15人、無料、要予約)、午後1時30分から同3時30分までワークショップ「張り抜きによるお面制作」(定員10人、1500円、要予約)、8日午後2時30分から同4時までジャズライブ「笑う亀&フレンズ・尺八Jazz Quartet Live」(定員15人、無料、要予約)がある。

 ギャラリートークなどの予約、問い合わせは同協会(0595・22・0511)まで。

2022年4月23日付818号4面から

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