【テープカットの様子=名張市西原町で】

 運送やシステム開発などを手掛ける三重県名張市の森興業が、本社近くの同市西原町にコワーキングスペース「SHINYU(シンユウ)」を完成させた。3月20日にテープカットがあり、同社の森芳生社長は「地域に密着した集いの場として発展させたい」とあいさつした。グランドオープンは22日。

 高速Wi-Fi環境などテレワークに必要な設備があり、1階はオープンスペース19席と休憩スペース、2階はウェブ会議に適した1人用個室4席とレンタルスペースがある。レンタルスペースは6人程度が利用できる貸し会議室「ゆり」「ききょう」の他、可動式の壁の「つつじ」「すずらん」「うめ」があり、壁を取り払い大部屋としても利用できる。親しみを持ってもらおうと、部屋の名称は市内の住宅団地にちなんで付けられた。

1階のオープンスペース=同

 オープンスペースは1時間300円から利用でき、月額5500円(学生証提示で3300円)で1か月使い放題になるプランもある。2階のレンタルスペースは予約制で30分550円から利用できる。営業時間は午前9時から午後7時(定休日は年末年始とお盆)。

 市商工経済室によると、シンユウの整備は国の交付金を使った市の整備事業で補助(経費の10分の9、上限4500万円)している。この事業では他に、名張商工会議所が同市南町の名張産業振興センターアスピアで、一般社団法人つなぐが同市元町の町家でテレワーク施設をそれぞれ整備した。

 シンユウの事業責任者、森大喜さんは「3つの整備事業の中で一番大きな施設。県内外の方にさまざまな用途で利用して頂きたい」と話していた。

 問い合わせはシンユウ(0595・48・6505)まで。

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