【幹部職員ら約60人が出席した就任式で、職員から花束を贈られる北川市長(前列中央)ら=名張市鴻之台1で】

 三重県名張市長選(4月12日投開票)で再選された北川裕之市長(67)の就任式が27日、市役所(鴻之台1)で開かれ、2期目の市政が始動した。式で北川市長は「思い切った施策展開を進めていきたい」と述べ、山積する課題への対応を加速させる考えを示した。

 2期目のまちづくりの方向性として「暮らしやすさと幸福が実感できるまち」を掲げ、新たなコンパクトシティの実現とウェルビーイングの向上を柱に据える。人口減少や財源不足、物価高騰など厳しい状況が続く中、「従来の行政手法だけでは通用しない」とし、公民連携や外部人材の活用、市民や企業と一体となった地域づくりを強調した。

 一方で、直近の最重要課題として、中学校給食の実現、市内での産科の復活、市立病院の経営改善、財政健全化を挙げ、「この1年で一定の成果や方向性を示さなければならない」と述べた。

 式後の記者会見では、産科の復活について、民間医療機関が新規開業し、市が補助金などで支援する方式を軸に、「可能性のある複数の事業者と協議している」と明らかにした。財源確保について「ハードルは非常に高い」との認識を示しつつも、時間の経過とともに復活が更に困難になるとし、「やるなら今やらなければ意味がない」と強調。秋までに、実現の可否を含めた方向性を示す考えを示した。

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