【無量寿福寺所有の木造阿弥陀如来坐像と二天立像(伊賀市教委提供)】
三重県伊賀市の教育委員会は3月25日、有形文化財に同市下神戸の無量寿福寺が所有する「木造阿弥陀如来坐像及び両脇侍像(二天立像)」=彫刻=と「板絵著色四天王像」=同=、上野小玉町自治会が所有する「上野天神祭七福神面」=民俗芸能等=の3件を指定したと発表した。
市教委の文化財課によると、木造阿弥陀如来坐像は高さが137センチ、二天立像が約155センチで、いずれも一木造。3体の大きさや耳部分の彫法が似通っていることから一式で同時に製作された可能性があり、平安時代後期に当地を支配していた豪族が施主として造った像と考えられるという。

2枚の両面に描かれた板彫りの四天王像は全高が約81センチと76センチ。厚さ1・3センチ。部分的に像の顔や体の墨線、文様などが残存している。鎌倉時代の作とみられ、劣化が進行しないよう外部からの光を可能な限り遮断した本堂の一角に安置されている。

七福神面は上野小玉町が上野天神祭に出している「練物」に使用する面で、大きさが縦21センチから48センチ、横約17センチから32センチ。「毘沙門天」の面箱には寛延4(1751)年の墨書があり、大黒天を除く他5つの面箱には大正4年11月に修繕されたことが裏書されている。現在は上野天神祭で七福神の練物を披露する機会はほとんどないが、だんじりを有する9町に唯一残る現行の練物の面であることなどが民俗文化財としての価値が高いと評価した。
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