【意気込みを語る尾崎さん=松阪市久保町の三重高で】

 1月4日に東京都で開幕する「第76回全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)」に、三重県から男子は県立松阪工業高、女子は私立三重高(いずれも松阪市)が出場する。伊賀地域出身の3選手に大会への意気込みを聞いた。【連載・全2回】

【三重】尾崎さん

 3年連続7回目の出場となる三重のオポジットは、伊賀市立上野南中出身の3年、尾崎利奈さん(18)が務める。今春頭角を現した身長172センチのウイングスパイカーは、流れを引き寄せる力強いプレーでチーム目標の4強入りを目指す。

 小学5年からバレーを始め、中学時代は部活動と並行してクラブチーム「三重西クラスタ」にも在籍し、同クラブの先輩が進学していた同高へ。「ブロックが2枚来ても打ち抜く気持ちで」放つスパイクが強みだ。

 昨年の春高では控えながらベンチ入りし、「憧れの舞台」への思いを強くした。今春からレギュラーに定着し、インターハイでは相手からのマークに苦労しながら経験値を上げ、8強入りの原動力に。津商業と11年連続で顔を合わせた11月の三重県予選決勝では、相手に流れを渡しそうになった2セット目を強打で乗り切り、勝利に貢献した。

経験が結果に

 中村純一郎監督(47)は「まじめな性格で、攻撃力は今のチームに欠かせない。日々の反復練習と、高いレベルで戦ってきた経験が結果につながってきたと思う」と評価する。チームメートとの朝練で、苦手だったレシーブ力も向上し、この1年は寮長としてもチームを支えてきた。

 高校生活最後の大会を控え、「楽しみしかない」と笑顔で話す尾崎さんは「苦しい場面でトスが上がったらいつでも決める。気持ちを前に出していきたい」と決意を語った。

 初戦は4日で、昨年4強の金蘭会(大阪)と対戦する。

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