【名張署庁舎=名張市蔵持町芝出】

 三重県警名張署は5月17日、伊賀市の60代男性がパソコンのサポートを名目に電子マネー利用権30万円分をだまし取られる被害に遭ったと発表した。同署が特殊詐欺事件として捜査している。

 発表によると、同月16日、男性が自宅にいたところ、電源を入れたままのパソコンから突然、大きな音がした。確認すると、画面に「ハッカーが侵入しました」の文字と電話番号が表示されていた。

 男性が電話をかけたところ、男の声で「ハッカーに侵入されている。直すための技術料と5年間の保証料を払ってもらう必要がある」などと言われ、指示通りにコンビニで計2回、電子マネーを購入。カード番号をパソコンに入力して30万円分の利用権をだまし取られた。

 更に30万円を要求されたため、男性は不審に思い、同署に相談。被害が発覚した。

 同署管内では今年に入ってから特殊詐欺が6件確認されており、被害額は計約469万円に上っている。

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