【忍者衣装を着て赤目四十八滝を訪れたパーペチュアルヘルプ大学付属中高の生徒ら(名張市提供)】

 フィリピンのパーペチュアルヘルプ大学付属中学・高校の生徒と学校関係者計約20人が5月17日、教育旅行で三重県名張市を訪問した。

 同市と同大学は今年2月、相互協力や交流の強化を目指す覚書を締結。これらを受け、同付属中高が連携する大阪市の高校と名張市、奈良県山添村を訪問する4泊5日の教育旅行を企画した。

 生徒たちはこの日、赤目四十八滝渓谷を訪問。生徒たちの間では日本の忍者アニメ「NARUTO」(ナルト)が人気で、衣装を着て渓谷を歩き、記念写真を撮るなどして楽しんだという。

 渓谷の後に市役所を訪れたアイラ・アブスさん(15)は「夜に到着した時は寒いと思ったが、今朝赤目に行き、自然に囲まれたすばらしい街だと思った」、ラッセル・ビルバオさん(18)は「非常に平和で、奇麗で、環境がすばらしい」と絶賛した。

 一行を歓迎した北川裕之市長は「日本、名張でいろんな体験をして楽しんで、ぜひもう一度遊びに来て。気に入ったことがあれば、SNSで発信して頂けたらうれしい」と呼び掛けた。

 同大学日本代表の出張恵久さんによると、来日した生徒たちは基礎外国語の必須科目として週に3時間、日本語を学んでいる。出張さんは「ブルーワーカーではなく、高学歴の子が日本に来て働くために、若い時から言語を克服する必要がある。少子高齢化の日本で、うちの学生たちを生かしたい」と話した。

 この日は他に、名張青峰高生との交流や部活見学、同市青蓮寺でのイチゴ狩り体験などがあった。18日は山添村で茶摘み体験などを予定している。

北川裕之市長を訪問した生徒と学校関係者=名張市役所で

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