【授業でスイーツを作る上岡さん=伊賀市緑ケ丘西町で】

コロナ禍を機に製菓の道へ

 名古屋文理大短大(名古屋市)で開かれた「第9回高校生スイーツコンテスト」で、三重県立伊賀白鳳高校(伊賀市緑ケ丘西町)3年の上岡悟輝さん(17)の「フレーズ&ショコラ・ムース」がグランプリを獲得した。

上岡さん

 上岡さんはコロナ禍だった中学3年の春、自宅で過ごす時間が増えたのをきっかけに、それまで本格的に取り組んだことがなかったパン作りなどを始めた。さまざまな味のパンを作り、熱中した。

 中学卒業後、同高フードシステム科に進み、食研究部に入部。そこで菓子作りの面白さに気付き、1年の夏にパティシエコースを選択して学んできた。

 今春、同コンテストに初挑戦。全国83チームがエントリーした一次審査を通過し、6月上旬に同短大であった本戦に進んだ。

 本戦には6チームが出場。複数人のチームもあったが、上岡さんは1人で挑んだ。3時間で同じケーキを2つ作るのが課題で、プロのパティシエらが作品の完成度やプレゼンテーションなどを総合的に評価し順位を決めた。

もっと技術高めたい

 グランプリに選ばれた上岡さんの作品は、イチゴのムースをベースとしつつ、味に変化を持たせるチョコムースを中に入れたもの。イチゴを多く使い、インパクトを出すためハート形のクッキーを飾り付けた。

グランプリを獲得した作品(提供写真)

 受賞について、上岡さんは「他のチームも良い作品だったので、選ばれてうれしかった」と振り返り、今後は「経験を生かし、お菓子作りの技術をもっと高めていきたい」と語った。

 グランプリを獲得した上岡さんのスイーツは、12月16日に同高で開かれる「図書館カフェ」で登場するという。

2023年9月23日付852号20面から

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