【名張川に姿を見せた白いカルガモ(手前)と通常の黒褐色のカルガモ=名張市で12月3日撮影】

 さまざまな鳥がえさを求めて飛び交う三重県名張市の名張川に、珍しい白いカルガモが飛来した。通常の黒褐色のカルガモ15羽ほどと一緒に動き回り、辺りを見回したり、水中に顔を突っ込んだりと愛らしい姿を見せていた。

 日本野鳥の会三重会員の田中豊成さん(71)によると、遺伝子の突然変異で生まれる白化個体とみられる。一定の確率で現れるが、自然界では目立ちすぎ、敵に襲われやすく生存率が低いという。田中さんは「別の鳥の白化個体は見たことがあるが、カルガモは初めて。滅多に見ることはない」と話していた。

2022年12月10日付833号26面から

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