【作品を紹介する出展者たち】

 三重県の伊賀地域出身・在住のさまざまなジャンルの作家たちが年に1度集まる作品展「第9回NH展」が、12月10日から同15日まで名張市新田の堤側庵ギャラリーで開かれる。入場無料。

 メンバーは40代から80代の男女10人。絵画は100号までの油彩や水彩、アクリル画で、他に木彫、陶芸、ガラス作品など大小計120点ほどを展示する。

 小牧昭夫さん(名張市)の木の実シリーズ「芽と崩」は、芽生えと崩壊という対照的なイメージが混ざった世界観を陶芸で表現。惠村正大さん(伊賀市)は、昔懐かしい水道の蛇口が、竹ひごで作った草の中に埋もれている様子を木彫で表し、小阪のり子さん(同)は「満月の夜は暗いけれど、あたたかくて光にあふれている夜」をアクリルで抽象的に描いた。

 作品展名の「N」は窒素、「H」は水素を表し、穏やかな存在と力強い存在が融合する様を意味する。事務局の惠村さんは「窒素と水素、その両者が地球で合わさり、楽しく力強く、宇宙の美を創出する。そんな世界を目指すグループの展覧会にぜひ足を運んで」と呼び掛けた。

 時間は午前11時から午後6時(最終日は同4時)まで。また、各作家たちのメッセージを込めた小作品企画「エトセトラ」も同時開催する。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・65・3002)まで。

2022年12月10日付833号4面から

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