【IFCシャペウフットサルのメンバー】

 三重県伊賀市で活動する中学生フットサルチーム「IFCシャペウフットサル」が、11月26日に鈴鹿市で開かれる「JFA第28回全日本U15フットサル選手権東海大会」に初出場する。全国につながる大会を控え、選手たちは「勝つことを強く意識し、個人技だけに頼らずしっかりパスを回せる試合にしたい」と練習を重ねている。

 総合型地域スポーツクラブ「伊賀フューチャーズクラブ」のフットサル部門として、高校生1人を含む市内在住の男子10人が集まっている。新型コロナの影響で、平常時のような練習機会の確保や遠征などが難しい時期もあったが、個々にボールコントロール力を磨き、近隣府県での対外試合ではパスワークや判断力を鍛えてきた。

 8チームが参加した5月の県予選は、上位2チームが東海大会へ駒を進める。シャペウは予選リーグを3戦全勝で勝ち上がり、決勝トーナメントも連勝。キャプテンの中森悠人君(14)=緑ヶ丘中3年=は「特に決勝では最後までしっかり守備ができていたことが大きかった」と振り返る。

 攻撃力には定評があるが、チームの特長は「変幻自在」なプレーや展開だ。自身も長らく選手としてプレーし、地元の子どもたちにフットサルの面白さを伝えている布生竜也代表(44)は「いろんな戦い方をするチームと戦ってきたことで、どんな展開にも対応できる強みが身についてきた」と分析する。

 サッカーとフットサルの両方に取り組んでいる選手が多く、高校進学を機にプレーをともにする機会は減る可能性が高いという。中森君は「このチームでの連携を強め、自分たちの引き出しを増やせるよう練習を重ねたい」と抱負を語った。

2022年11月19日付832号4面から

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