【JA職員から話を聞く園児ら=伊賀市上野伊予町で】

 子どもたちに野菜の知識を持ってもらおうと、三重県伊賀市上野伊予町の白鳳幼稚園(堤正史園長)ではこのほど、野菜ソムリエの資格がある「伊賀ふるさと農業協同組合」(JAいがふるさと)の職員2人による「食育」の講演会が開かれた。

 調理施設がない同園では、昨年5月からJAが経営する「とれたて市ひぞっこ」(同平野西町)で週2回、給食として手作り弁当の宅配を依頼している。講演は「食のことを知って、好き嫌いをなくすことにつながれば」と同園が依頼。今後も旬の野菜をテーマに不定期で開催するという。

 7月に開かれた初回では、園児81人が参加。テーマはアスパラガスで、模型やボードを使って品種や栄養素、健康効果などを解説した。職員が「アスパラガスは1日にどのくらい成長する」と問い掛けると、園児たちは顔を見合わせながら「これくらい」とそれぞれ手で長さを表した。

 講演をした前川英史さん(48)は「季節によって違う野菜を見て知って食べてほしい」、弁当の調理を担当する服部貴樹さん(29)は「子どもたちの反応はメニューを考える参考になる。今後も続けていきたい」と話していた。

2022年7月16日付823号8面から

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