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 昨年4月に亡くなった画家の故穐月明さん(享年87)の家族が2月2日、伊賀市に水墨画を中心とした作や資料、同市別府にある美術館などの土地と建物を遺贈した。同課によると、市では条例整備の手続きを経て、市立美術館として活用する予定。【飾られた故穐月さんの作品と妻の由紀子さん(右)、長男の大介さん=伊賀市役所応接室で】

 穐月さんは和歌山県の生まれで、少年時代を愛媛県西条市の実報寺で過ごした後、京都市立美術専門学校(現京都市立芸術大学)に入学。洋画と日本画の基礎を学んだ後、転入した1981年から約35年間、伊賀で創作活動を続けていた。大村神社が近くにある緑豊かで静かな場所が気に入っていたという。

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 市文化交流課によると、遺贈されたのは作品92点、収集した蔵書約2万冊や古美術など約850点の他、土地延べ約1000平方メートル、建物が美術館(約240平方メートル)と茶室(約57平方メートル)、東屋で価値総額は約3億4500万円。

 この日の感謝状贈呈式には相続人で妻の由紀子さん(85)と長男の大介さん(62)が出席。穐月さんの作品などを展示している2016年開館の美術館「青山賛頌舎(あおやまうたのいえ)」で館長を務めている大介さんは「父がここは美しい土地、いいところだと言っていた。遺贈はこの地で絵を描かせてもらった感謝の気持ちです」と話した。【生前の穐月さん=伊賀市別府で】
 岡本栄市長は「立派で尊いものを頂戴し、ありがたい。市民を代表して感謝を申し上げる。より充実した市の美術館計画に組み込んでいきたい」と礼を述べた。