【寄贈した日本画を紹介する大喜多さん=名張市松崎町で】

 三重県名張市つつじが丘北4の大喜多光子さん(77)が3月30日、2012年の第47回日春展で奨励賞を受賞した日本画作品「菫(すみれ)」(サイズ50号)を市に寄贈した。同市松崎町のadsホールの玄関ロビーに展示される。

 寄贈した日本画はつつじが丘地区の道端の花壇を描いた作品で、約2年を費やした力作。花に当たる光やその下の陰など、緻密な描写とともに仕上げている。

 大喜多さんは35年ほど前に絵を始め、同市在住の日本画家、津田親重さんに師事。現在は地元で10人のメンバーとともに、日本画教室同好会で活動している。

 家族ぐるみで音楽にも携わっており、発表の場として親しみのある同ホールで、多くの人に絵を見てもらおうと寄贈を申し出た。この日はホールのロビーで寄贈式があり、大喜多さんは「絵を見て頂いた方の気持ちが、少しでも和んだら」と話していた。

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