三重県伊賀市猪田の佛勝寺(河内良純住職)にある木造十二神将立像(県有形文化財)は、国重文の本尊・薬師如来坐像をまつる厨子の左右に安置されている。十二支や12の方角になぞらえた子から亥までの12体があり、その中には「寅神将」もある。
県の文化財データベースによれば、制作時期は平安時代後期の11世紀末とされ、それぞれの高さは60センチ前後。忿怒相の中にも穏やかでユーモラスな表情が見られ、脇佛として本尊を守っている。
2021年12月25日付810号11面から
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