【作品を紹介する落水さん=名張市緑が丘中で】

 出身地の長崎県にある世界文化遺産「軍艦島(端島)」を題材にした作品をメインテーマに描いてきた、三重県名張市緑が丘中の落水保之さん(82)の個展「おちみずやすゆき 水彩画15年の歩み展」が、5月2から6日まで、同市元町のリバーナホール(イオン名張店3階)で開かれる。

 幼いころから絵を描くのが好きで、高校では美術部で活動し、地元の公募展で入賞した経験もある。約半世紀前に名張へ転居してからは、仕事の傍ら趣味で水彩画を描いていた。65歳で定年退職後は地元の絵画サークルに入り、水彩画を本格的に学び始めた。

 塗り重ねて描く方法を好むようになるにつれ、画材は一般的な透明水彩絵の具から不透明水彩絵の具(ガッシュ)に変わってきた。時には絵の具にコーヒーの粉や溶剤を混ぜるなどして質感を工夫しているという。

 現在は三重洋画協会の会員として、県内外の公募展へ精力的に出品し、日展では初出品から10回目の2023年に初めて入選した。その初入選作も、軍艦島を描いた「廃校(軍艦島)」というP100号の大作だったそうだ。

 個展は2019年以来2回目で、これまで公募展などに出品した中から、軍艦島シリーズの大作9点と、20号以下の小作品約30点を展示する予定。入場無料。時間は午前10時(初日は午後1時)から午後5時(最終日は同4時)まで。

 「作品を見てもらえるのはとても勉強になる。作家さんたちとフランクに語り合いたい」と話す落水さんは「今後はモノクロームのイメージで、シンプルな作品にも挑戦しながら長く描き続けていければ」と話した。

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