【作品を紹介する古田さん=名張市梅が丘南で】

 大切な思い出をいつまでも美しく残しませんか―。ガラスの表面を加工し、さまざまな模様を施す「ガラスエッチング」を20年ほど前から趣味にしている名張市梅が丘南の古田範廣さん(70)は、キラキラ光る世界に一つだけの作品を日々生み出している。

 銀行で働いていた時、取引先の人に作品を見せてもらい魅力を感じ、1年ほどその人に習った。その後はグループで作品展に出したり、近所にチラシを配ったりし、少しずつ知る人も増えてきた。2008年ごろからは妻・美智子さんの助けも得て、市内外での作家展などへ積極的に出向くようになった。

 依頼された植物の図柄や子どもの絵、ペットや結婚記念の写真などを取り込んで下絵を起こし、砂を吹き付けて模様にしていく「サンドブラスト」の技法で制作する。何の変哲もないグラスが、おしゃれな柄入りグラスに早変わり。記念の盾やワイングラス、キーホルダー、クリスタルのペーパーウェートなどもできるという。

 12月2、3日には、名張市で開かれる「伊賀の手づくり作家展初冬バージョン」に「工房オンリーワン」の屋号で出展し、約100点を並べる予定。「一つひとつ、手に取って頂く皆さんの顔を思い浮かべながら丁寧に作っている。ハンドメイドの良さを感じてもらえたら」と話していた。

 問い合わせは古田さん(090・7313・7772)へ。

2023年11月25日付856号16面から

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