【名張市が過去に製作した名誉市民章】

 三重県名張市は8月22日、前市長の亀井利克さん(71)=西原町=を「名誉市民」に推薦すると発表した。市は9月定例議会で議案を提出し、可決されれば来年3月23日の市制施行70周年記念式典で称号と共に名誉市民章なども贈る。

 市によると、名誉市民は公共の福祉の増進や産業文化の進展、市政に貢献し、功労が顕著な人物などの条件で選ばれる。同市では過去に、高北農機製作所(現・タカキタ)創業者の高北新治郎さん、初代市長の北田藤太郎さん、2代目市長の永岡茂之さんの3人に贈られた。

 市はこの日の市議会全員協議会で、亀井さんが「市長として5期20年にわたり行財政改革や地域共生社会実現に向けた取り組みなどを着実に実行し、市の発展と福祉の増進に寄与した」などと説明。7月に市名誉市民審査委員会が開かれ、委員5人の全会一致で推薦が適当との答申があったという。

 名誉市民章の形状は条例に規定があり、直径約7・5センチの純銀製で、キキョウの花のデザイン中央に金色の市章があしらわれる。市秘書室によると、1つ数十万円の製作費を見込む。この他、式典で1万円程度の記念品も贈る予定だという。

- Advertisement -