【シンボルマスコットに指定されたポニーの「ごまちゃん」=伊賀市阿保で】

 7月11日に夏の交通安全県民運動が始まるのを前に10日、三重県警名張署管内の出動式が伊賀市阿保の青山ホールであり、同市伊勢路の乗馬クラブクレイン三重のポニー「ごまちゃん」が同運動のシンボルマスコットに指定された。運動期間は20日までの10日間。

 出動式には、署員のほか市や交通安全団体の関係者ら計約80人が参加。今村悟署長らのあいさつや市青山老人クラブ連合会の上田三男会長の交通安全宣言の後、ホールの駐車場でマスコットの指定書交付があった。

 ごまちゃんは、体高90センチ程度の22才の雄で、白い毛並みが特徴。普段はスーパーなどで開かれる同乗馬クラブの触れ合いイベントに参加し、子どもから大人まで人気を集めている。

 今村署長がごまちゃんに「交通安全シンボルマスコット」と書かれた紅白のたすきを掛け、制帽を頭にかぶせると、参加者たちから大きな拍手が起こった。ごまちゃんはその後、パトロールに出発する白バイやパトカーなど11台を見送った。

 同運動の重点項目は、「子どもと高齢者の交通事故防止」「横断歩道における歩行者優先の徹底」「シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」「飲酒運転などの根絶」「自転車などの安全利用の推進」の5つ。今村署長は式のあいさつで「特に懸念しているのが飲酒運転の急増で、6月末現在で昨年1年間の検挙件数を上回っている。飲酒に伴う重大事故がいつ発生してもおかしくない状況で、特に取り締まりを強化する」と強調した。

 同署によると、管内で今年1月1日から7月9日までに発生した交通事故は、総件数1040件(前年同期比69件増)、人身事故44件(同3件増)、死亡事故1件1人(同増減なし)、負傷者51人(同1人増)、物損事故996件(同66件増)。

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