【名張-松阪商 6回裏に迎えたピンチの場面で捕手と言葉を交わす名張・坂岡投手(右)=松阪市立野町で】

 第105回全国高校野球選手権三重大会(朝日新聞社、三重県高校野球連盟主催)の1回戦11試合が7月8日、ドリームオーシャンスタジアム(松阪市立野町)など4会場で行われた。伊賀地域の学校では、名張が松阪商に0‐8で7回コールド負け、上野は青山に14‐0で5回コールド勝ちした。

 名張は昨秋の新チーム始動後から投げてきた坂岡樹投手(主将・3年)が先発。3回に青木悠仁選手(3年)のチーム初安打から一死2塁とするも得点にはつながらず、その裏に犠飛で先制を許した。4回まで被安打3の1失点でしのいできた坂岡投手だったが、5回に満塁から走者一掃の右越え三塁打で差を広げられる。名張は6回にも長短3連打で4点を奪われ、攻撃では3塁を踏むことができなかった。

 坂岡投手は「今のチームになってから守備が安定せず、苦しい試合が続いていた。結果としてはコールド負けだったが、今日はいい試合ができたと思う。中盤の失点はアンラッキーな部分もあったのでベンチの雰囲気は落ちていなかった」と試合を振り返り、自身の投球については「場面によって投げ方を変えたのがうまくいった。4回までは気持ちで抑えられた」と話した。

 ※名張-松阪商の試合詳細、8日の試合結果一覧は「伊賀・名張の高校野球応援ブログ」(http://blog.livedoor.jp/iganabari_baseball/)に掲載

 上野は右腕の北村颯士投手(3年)が先発。攻撃では序盤から走者を出し、初回に中野隼汰選手(3年)の中安打などで2点を先制すると、2、3回は相手投手の制球難にも助けられ、着実に加点。4回には西田壮汰選手(同)の満塁本塁打も飛び出し、毎回得点で試合を決めた。

連合-尾鷲 試合前の整列に向かう連合チームの選手たち。中央の「A」の帽子があけぼの学園・山川選手

 3年生2人のあけぼの学園は、四日市四郷、石薬師、志摩との連合チームで尾鷲と対戦。山川優翔選手は2番・遊撃手で出場し、初回には先制点につながる送りバントを決めた。市塲凜太郎選手は9回に代打で登場し、左安打を放ったが、チームは1‐7で敗れた。

 9日は4会場で1回戦計10試合が行われる。伊賀地域の学校では、伊賀白鳳が午前11時30分からドリームオーシャンスタジアムで白山と、神村学園伊賀が午後2時から同スタジアムで神戸と対戦する。

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