【日本代表の逆転勝利に歓喜するサポーターたち=伊賀市内で】

 サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会で日本代表の第3戦が放送された12月2日明け方、メンバーに選ばれたFW町野修斗選手(23)=J1湘南ベルマーレ=の故郷・三重県伊賀市では、父の理さん(61)や地元住民ら約20人が、スペイン代表との試合をテレビ越しに応援した。町野選手の出場は無かったが、2‐1となった日本代表の逆転勝利に歓喜した。

 日本は前半11分、先制点で1点をリードされたまま終えたが、後半3分にMF堂安律選手(ドイツ・フライブルク)のシュートで同点に追いついた。同6分にはMF田中碧選手(同・フォルトゥナ・デュッセルドルフ)が勝ち越しのゴールを決め、VARによるビデオ判定で得点が認められて逆転。その後も粘り強い守備で1点リードを守り抜き、2対1で勝利した。

お札を手に勝利を祈願する西野さん

 町野選手のレプリカユニフォームを着てテレビ観戦をしていた理さんは「コスタリカ戦では『切り替えるしかない』と本人からメッセージがあった。修斗の出番があるかと少し期待していたが、次こそは出場して日本代表に変化をつけてほしい」と決勝トーナメントでの選出に期待を寄せた。

 檀家の町野家とゆかりがある中庵寺(同市西明寺)の僧侶・西野龍弥さん(42)は、「好機到来 一蹴入魂」と書いたお札で勝利を祈願し、理さんと一緒に試合を見守っていた。
 
 グループEを首位で突破した日本代表は、6日午前0時(日本時間)からの決勝トーナメント1回戦で、クロアチアと対戦する。

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