【自宅の壁面に飾ったレイを披露する吉田さん=名張市で】

 三重県名張市つつじが丘南の吉田美涼さん(70)の自宅壁面をカラフルに彩るレイは、全てが手作り。細かく丁寧に作られた作品の数々は来客の気分をワクワクさせる。

 レイは首などにかけるハワイの装飾品で、埼玉県に住んでいた7年ほど前、材料のリボンでミサンガ作りを体験したのがきっかけだった。

 映画「フラガール」のダンサーたちが着けていたようなレイも作れたらと思い、インターネットで画像を検索しながら研究し、教室にも通った。制作は「思っていたより簡単だった」ため、幼いころから器用だった手先を生かし、「もうちょっと面白みのあるものを作りたい」と、夢中になっていったという。

 デザインは自分で考える。花好きで、散歩で見かけた花をも再現する。本や動画も参考に、自身のセンスが光る作品を生み出す。簡単なものは1時間くらい、大作は頭の中でイメージしながら2日間くらいかかるといい、孫や人にプレゼントして喜ばれているそうだ。

 時には季節を感じるリースやブローチ、ストラップも作る。材料にもこだわり、「色が違う」と、ハワイの現地のものを取り寄せる。以前は幾度となくハワイを訪れ、ゆっくり流れる時間を堪能しながら現地のリボン屋やフリーマーケットを巡り、制作に生かしていたという。

 名張に引っ越した昨秋からは、希望する人に日曜の午後、自宅で作り方を教えている。鮮やかな色のリボンで織り込まれた作品と吉田さんの笑顔は明るさと元気を与えてくれると、訪れた人たちからも好評だ。

アクセサリーなど

2022年5月28日付820号3面から

- Advertisement -