【決勝大会に出場する(左から)中尾さん、木村さん、中野さん(提供写真)】

 「プロ・アマ不問 ただ楽しませた人の勝ち」のキャッチコピーで始まった日本テレビのダンスプロジェクト「THE DANCE DAY」。朝の情報番組「ZIP!」で1次選考を通過した32チームのパフォーマンス動画が8週にわたって紹介され、各週で決勝進出チームが選ばれてきた。決勝大会は、5月18日午後7時から幕張メッセ(千葉市)を会場に同テレビ系列で生放送され、熱戦が繰り広げられる。

 今回、出場を決めた「三重高校ダンス部SERIOUS FLAVOR」(3月21日放送)と「K fam」(4月19日放送)に、三重県の伊賀地域在住者が所属している。

 決勝を決めた三重高校ダンス部「SERIOUS FLAVOR」選抜20人のメンバーには伊賀地域の3人がいる。

 希望者の部員の中から校内オーディションで選ばれた、副キャプテンの木村みはるさん(3年)=名張市桔梗が丘=、中尾礼さん(2年)=同市さつき台=、中野綾花さん(同)=伊賀市上友生=だ。

 ダンスはインターハイがテーマ。さまざまな競技のユニフォームを着て20人で演出したパフォーマンスを披露した。3人が担当したのは、バスケットボール選手、サッカー選手、サッカーの審判。経験者ではなかったのでまずは競技から研究したという。

 番組で放送された動画には顧問である神田橋純教諭も参加。「高校生らしくワクワクする」「顧問も出ていておもしろい」と審査員からコメントが寄せられた。

 「プロのダンサー相手に1次予選通過だけでもびっくりなのに、まさか決勝までいけるなんて」と3人。高校生ならではのネタで挑みたい。まずは自分たちが楽しむことを第一に」と決勝に向けて意欲を語った。

髙森星さん(同)

 一方、決勝進出を決めた「K fam」(京都府)には伊賀市諏訪の髙森星さん(20)が在籍する。関西を中心に20代から30代のメンバー15人で参加。環境問題をダンスで表現するなど世界の現状をダンスで再現している同チームは、過去に最高の表現者を決める大会で日本一を獲得した実力あるチームだ。

 予選パフォーマンスでは、環境破壊に苦しむ動植物を表現。番組で流れた動画では、冒頭で髙森さんがアップで登場し、視聴者に衝撃を与え、その後の指先までそろった圧巻のダンスは「奇麗」「とてつもないシンクロ率」と審査員をも釘付けにした。

 「絶対優勝を」と士気が高まる髙森さんたちは、「心に響くものがあればいい。チームのいろんな面が観られるので楽しみしてほしい」と目を輝かせた。

2022年5月14日付819号4面から

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