【名張市内を走行する特急「ひのとり」=同市矢川で】

 近畿日本鉄道(本社・大阪市天王寺区)は4月15日、来年4月1日からの運賃を平均17%値上げする運賃改定を国土交通大臣に申請したと発表した。決まれば消費税増税に伴う改定を除き、1995年9月以来の引き上げになるという。

走行する大阪上本町行き急行列車=同

 普通運賃(大人)は、初乗りが160円から180円に。距離に応じて20円から580円の値上げとなる。定期運賃は通勤が18・3%、通学が9・2%上がる。特急料金に変更はないという。

 大阪難波‐名張では、普通運賃(同)が現行の1020円から1210円に。1か月の定期運賃(同)は通勤が現行の2万3550円から2万7920円に、通学が現行の5910円から6470円にそれぞれ上がる。

 同社は、コロナ禍による鉄道利用の落ち込みやテレワーク普及などを挙げ、「不断の経営努力をもってしても、収入減少を補うことが困難な状況」と説明している。

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