三重県は2月18日、県内20人(四日市市発表分2人含む)の新型コロナウイルス感染が判明し、入院していた60代男性と80代女性が死亡したと発表した。津市の介護施設「社会福祉法人あけあい会 介護老人保健施設つつじの里」では、新たに入所者や介護士ら15人の陽性が判明し、県内42例目のクラスター(感染者集団)に認定された。県内の感染者は延べ2440人、死亡が確認されたのは48人目となった。

 発表によると、クラスターが発生した津市の介護施設では、15日に陽性が判明した50代介護士女性の接触者調査を進めていたところ、発熱などの症状がある入所者が複数確認されたため、同日と16日に検査を実施。翌17日に70代から90代の入所者12人と60代の看護師女性2人、松阪市の介護士1人の感染が判明した。現時点で検査対象者195人のうち、149人が終了し、陽性17人(入所者など13人、職員4人)となった。県では残り46人の調査を進める。

 伊勢市では40代男女2人の感染が判明した。看護師の男性は、16日から38度台の発熱が発生。同日まで出勤しており、濃厚接触者の同居家族3人と職場関係の接触者を調査中。医療従事者の女性は無症状だが、勤務先の医療機関が感染者と接触の可能性がある職員に検体採取を要請。17日の検査で感染が確認された。濃厚接触者として同居家族2人と職場関係者1人。接触者として職場関係者16人が特定されている。

 志摩市の60代女性は、11日から38度台の発熱が続き、16日の検査で陽性が判明した。県外訪問歴はなく、県外の人との接触歴は調査中。

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