農園に快適なトイレを設置したい。その思いを実現しようと、NPO法人あぐりの杜(名張市東田原)で、インターネットを通じ不特定多数の人から資金を募る、クラウドファンディングの協力を呼び掛けている。【チームJOYの皆さん(提供写真)】

200万円の獲得を目標に、北伊勢上野信用金庫(本店・四日市市)と連携した取り組み。5000円から出資が可能で、締め切りまでに目標額に達すれば出資者は金額に応じた返礼品がもらえるが、達しなければ資金は受け取れず、出資金は返金される。

同法人は、主に農業を通じて障害のある人などの就労支援をしている。事務局長の井上早織さんは「皆が居心地良く働ける環境にするにはトイレが大事」と話す。

これまで「チームJOY」と呼ばれる農業の訓練チームが作業をする農園には上下水道が無く、譲り受けた仮設トイレを設置。使用するうちに劣化が進み、虫が大量に発生するなど、トラブルが出ていたという。また、様々な障害特性のある訓練生も増え「心地よく安心して使えるトイレの整備が農福連携では大切」と感じるようになったのが、取り組みのきっかけだ。

出資の受け付けはサポート会社「READYFOR」のホームページ(http://readyfor.jp/projects/agree888)で、締め切りは12月26日。

井上さんは「皆さんが一生懸命働いて得たお金を出資して頂いており、1円の重みをとても感じる。そのお心を無駄にしないように、今回の挑戦が失敗してしまったとしても、必ず1年以内にトイレを作りたいと思っている」と力強く話した。

問い合わせはあぐりの杜(0595・44・6789)へ。

2017年11月25日付712号20面から

 

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