【園庭から風船を放つ参加者たち=名張市梅が丘南で】

 学校法人桔梗が丘学園が運営する「梅が丘幼稚園」(三重県名張市梅が丘南)で4月3日、閉園式が行われた。園児や保護者、歴代職員ら計約160人が見守る中、34年の歴史に幕を下ろした。

園庭に設置されたメッセージボード=同

 同園は桔梗が丘幼稚園(桔梗が丘1)の姉妹園として1992年に開園。これまでに1668人の園児を送り出してきた。

 園児数は開園翌年の279人をピークに減少し、昨年度は26人まで落ち込んだ。少子化の影響を受け、今年度から桔梗が丘幼稚園に統合する。

 式では、同法人の加茂勇一郎理事長が「34年間、事業をさせていただいた。地域の皆さまに温かく見守っていただけたことに、感謝申し上げたい。今後とも地域の幼児教育に携わっていきたい」と述べた。

 奥田裕子園長は「自ら作詞・作曲した園歌を子どもたちと歌い続けてこられたことが宝物。職員同士も、家族のような絆で歩んで来られた」と振り返り、「地域の方々とのご縁を、これからも大切にしていきたい」と語った。

 父母の会会長の清水瞳さんは、桔梗が丘幼稚園の卒園生で、保育士の資格取得時には梅が丘幼稚園で実習を経験。自身の子どもも同園を卒園したといい、「たくさんの思い出がある。先生方に感謝の気持ちを伝えたい」と話した。

 式の最後には、園庭でバルーンセレモニーが行われ、奥田園長の「未来へ」という掛け声とともに色とりどりの風船が青空へ放たれた。子どもたちの合唱が響く中、保護者の中には涙ぐむ姿も見られた。

父母の会からサプライズのプレゼントを贈られた加茂理事長(左)と奥田園長=同

 市内では3月末に市立錦生保育所(安部田)も閉園しており、少子化の影響が広がっている。梅が丘幼稚園の閉園により、市内で幼稚園として運営を続けるのは桔梗が丘幼稚園のみとなる。

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