【大阪線などに導入される新型一般車両「1A系」の外観(近鉄提供)】

 近畿日本鉄道(本社・大阪市)は2026年1月から、三重県伊賀・名張両市を通る大阪線で、新型一般車両「1A系」の運行を始める。外観の塗装は青色が採用され、これまでの赤色から変更された。大阪線の一般車両で新型が投入されるのは、2002年以来。

大阪線で運行されている赤と白のツートンカラーの一般車両(2022年撮影)

 同社によると、1A系は、24年10月から奈良線、京都線、橿原線、天理線で運行されている「8A系」がベース。車両は長さ約20メートル、片側4ドアのアルミ製で、同社の一般車両では初めて外観の塗装に青色を採用した。

 青色の導入について、近鉄広報部の担当者は「伊勢志摩につながる路線で、近鉄のコーポレートカラーが青色ということもあり、総合的に判断した」と話した。

 座席は、混雑具合に応じて窓際に横一列でつながるロングシートと、窓と直角に2席ずつ並べるクロスシートの切り替えが可能なシートを採用。ベビーカーと大型荷物に対応したスペース、多目的トイレ、乗客が扉を個別に開閉するスイッチなども備える。

 大阪線では、25年度に4両編成2本の計8両を導入する予定。1A系は名古屋線、山田線、鳥羽線でも運行される。

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