【詐欺電話を受けた人を演じる伊賀署生活安全課の関和さん=伊賀市玉瀧で】

 多発する特殊詐欺の予兆に気づき、被害を未然に防いでもらおうと、三重県警伊賀署員による「劇団伊賀ポリスターズ」と、消費者被害防止を啓発する「劇団いが悪徳バスターズ」のメンバーらが5月24日、伊賀市玉瀧の鈴鹿多目的集会所で、高齢者らに主な詐欺の手口やしてしまいがちな受け答えのしかたなどを劇で紹介し、被害防止を呼び掛けた。

 地元の高齢者サロン「ふれあいサロン銀鈴会」の依頼で開かれた出前講座で、この日は70代から90代の約20人が参加。最初に同署生活安全課の三上耕太郎さんが管内の特殊詐欺被害の発生状況を説明し、特殊詐欺についての○×クイズを出題した後、同課の関和大輔さんが、オレオレ、還付金、架空料金請求、投資型ロマンスの4種類の詐欺電話を受ける役を演じた。

 関和さんは、SNSで知り合った女性から投資話を持ちかけられる場面で、話を信じて次々に金を振り込み、だまされてしまうパターンと、「合ったこともない人からの投資の話は怪しい」と断るパターンを熱演。三上さんは「家族がSNSで知り合った人から投資を勧められた話をしていたら、それは詐欺。すぐに自分だけで判断せず、警察や家族など誰かに相談してほしい」と伝えていた。

童謡のリズムに乗せて被害防止を呼び掛ける「いが悪徳バスターズ」のメンバーら=同

 いが悪徳バスターズのメンバー5人は、自治体職員や警察官などをかたる詐欺の手口を紹介。「介護保険料の還付がある。今日中にATMで手続きを」と急がせたり、「あなた名義の口座が詐欺事件に使われている」と危機感をあおったりする犯人役と、対応に迷う被害者役を演じ、最後は参加者とともに、詐欺の手口や注意点を童謡のリズムに乗せて歌った。

 参加した80代女性は「時代に合った手口や被害を具体的に紹介してくれて分かりやすかった」、70代女性は「ニュースなどでは聞くが、他人事ではないと感じた。何かあれば家族で相談したい」と話していた。

 県警の資料によれば、今年1月から4月末までの伊賀署管内の特殊詐欺被害は6件(前年同期比3件減)、被害額は約1917万円(同約175万円増)だった。一方、名張署管内では16件(同1件減)、被害額は1億7525万円(同1億2839万円増)に上っている。

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