【交雑種のオオサンショウウオを飼育しているプール=名張市安部田で】

 7月1日に特定外来生物に指定される交雑種のオオサンショウウオについて、三重県名張市の北川裕之市長は5月31日の記者会見で、駆除せず環境省に許可申請し、現状の隔離飼育を続ける考えを示した。

会見で考えを述べる北川市長=名張市役所で

 同市では、日本固有種で国の特別天然記念物のオオサンショウウオを保全するため、市内の川などで捕獲した外来種「チュウゴクオオサンショウウオ」との交雑種を2015年から市郷土資料館(安部田)敷地内のプールなどで隔離飼育しており、現在は150匹以上いる。昨年5月からは、市役所の秘書室前で「弥助」と名の付いた交雑種1匹を飼育展示している。

 特定外来生物に指定されると、法律に基づいて飼育や移動、野外への放出などが原則禁止される。同省によると、飼育する場合は場所などの基準を満たして指定から6か月以内に許可を受ける必要がある。

 北川市長は「(指定の)目的が、交雑種が広がらないようにということなので、殺処分をどんどん進めるというものでもないと思う。順次申請をして、現状を維持していきたい」と話した。

 交雑種が新たに見つかった場合についても、北川市長は「学術的な研究の対象になる」として「(駆除を)今は考えていない。飼育が認められれば、隔離を続けていきたい」と話した。市教委は「環境省の指導を仰ぎながら進めていきたい」としている。

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