【沐浴指導をする佐伯さん=名張市朝日町で】

 「地域住民と顔が見える関係づくり」を目指し、三重県名張市の健康・子育て支援室で保健師として働く佐伯南々子さん(26)。桑名市の自宅から片道2時間かけて通うが、「やりがいがあり楽しい」と仕事に奔走している。

 同市出身。四日市高校を卒業後、三重大学医学部看護学科に入学。病院に行かなくても良いような健康を守る職業である保健師という仕事を知り、看護師と保健師の免許を取得。同学科を卒業後は、「三重大学大学院医学系研究科看護学専攻地域看護学分野」に進んだ。

 高齢者の社会参加とフレイル(加齢や疾患によって身体や精神機能が衰えること)の関係について研究し、論文や学会発表もした。大学4年の時、名張市に実習に行った人の発表を見て、同市には「まちの保健室」が存在し、名張版ネウボラ(妊娠・出産から子育てまでワンストップによるサポート体制)の取り組みを実施していることに感動した。更に、世界からも注目を浴びていると知った。佐伯さんは「名張市で保健師として働きたい」と迷いはなかったという。

 2023年4月に入庁。母子保健を担当し、母子手帳の発行や健診啓蒙活動、地域での健康講演、子育て広場など、忙しい日々を送る。

 「名張市は学生の時の印象と同じだった。15の各地域に子育て広場があり、住民の方の熱量のすごさに感心させられる」と1年間を振り返る。

 やりがいを感じる反面、地域のニーズをできる限り満たしたいという思いはあるのに力不足も感じるという。「まだまだ勉強しなくてはならないことがいっぱい」と佐伯さん。コロナ禍で希薄になった妊婦と地域のつながりに取り組む中、「自分の知識を深め、住民の皆さんの悩みや相談にお応えできるようにしたい」と笑顔を見せた。

- Advertisement -