【収穫した片平あかねを手にする奥中さん(右)ら=山添村片平で】

 奈良県の特産品「大和野菜」にも認定され、山添村片平のみで生産されているカブ「片平あかね」の品評会や即売、試食を行うイベント「片平あかね祭り」が、11月23日に開かれる。

 生産農家や地域住民でつくる「片平あかねクラブ」の主催。収穫時期は10月下旬から2月上旬で、ヒノナのように細長い根の部分全体が中まで赤いのが特徴。漬物やサラダ、ちらし寿司、かき揚げなどに適し、旬の時期には村内・県内の学校給食にも供給され、親しまれている。

 会場は片平五月老人憩いの家(片平公民館)。午前10時から、今年収穫された片平あかねの品評会や試食、即売がある。試食、即売は無くなり次第終了。今年初めて山辺高校山添分校(同村大西)で試験栽培した片平あかねも披露される予定。

 同クラブには20軒ほどが参加し、生産者の高齢化も顕著な中、県農業研究開発センターなどの協力を得て、商品化や加工品化なども模索しているという。

 代表の奥中孝俊さん(73)は「片平あかねを知ってもらい、種を守っていくのが私たちの役目。実際に食べて頂き、品評会を盛り上げてほしい。更には興味を持って栽培する人が増えてくれたらうれしい」と話した。

 問い合わせは奥中さん(0743・85・0493)へ。

2023年11月11日付855号10面から

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