【「伊賀米」の新ロゴデザイン(右)と7日に設置された伊賀市平野西町にある直売所の新米コーナー】

 三重県の伊賀米振興協議会(事務局・県伊賀農林事務所)は9月7日、2023年度産の新米販売開始に合わせ制作した新ロゴデザインを発表した。伊賀米の食味の良さは県内でよく知られているが、県外での販売展開に向けブランドを再構築して認知度向上を図る。

 この日、伊賀市平野西町のJAいがふるさとの直売施設で記者発表会があった。新ロゴマークは地域のシンボルである忍者の手裏剣と米の文字をモチーフにし、2色ずつ使った緑と黄は「稲の色の移り変わり」、茶色は「古琵琶湖層の肥よくな土壌」、4つの丸は淀川源流の清らかな「恵みの水」を表現している。

 また、不等辺三角形を6つ並べた手裏剣の白抜き部分は四方から中心に向かう「矢印」になっており、「農家の皆さんが丹精込めて作った米が中央に集まる様を表現している」と説明。漢字を使ったロゴタイプも一新した。

 地元自治体やJAなどで構成する同協議会は96年に設立。日本穀物検定協会が実施する米食味ランキングで、22年度産の伊賀コシヒカリが11年産以降、8回の特A評価を受けた。同協議会によると、JAいがふるさとから出荷される伊賀米は約1万800トンで、全体の約8割が県内消費だという。

 同JAの常務で同協議会の加藤裕司理事は「23年度産も例年通りのおいしい伊賀米が届けられると思う。名に恥じないブランド形成に励みたい」とあいさつした。

 同JAでは今月10日まで、伊賀米センター(同市小田町)と農産品直売所「とれたて市『ひぞっこ』」(同平野西町)、「ファーマーズマーケット『ほのぼの市場』」(名張市夏見)で新米フェアを開いている。

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