【長谷川重峰さん】

 三重県名張市百合が丘東9番町で伊賀まちかど博物館「花峰木彫博物館」を運営する木彫り作家、長谷川重峰さん(79)が、2月16から21日まで伊賀市上野忍町の武家屋敷赤井家住宅で個展「木彫りの美 パートⅡ」を開く。入場無料。

 30歳の時、全国で木彫り教室を展開する「黒バラ会」の講師、岩佐寿美栄さんに師事し、40歳で独立、教室を開いた。その後教室生の合同作品展を何度か開催し、一昨年には初個展も実現した。

 今回は、桜、ツバキ、ボタン、カトレアなどの花をモチーフに、浮かし彫りや透かし彫りの技法を駆使した壁掛け用のレリーフや菓子皿の他、ひな人形やブローチ、髪飾りなどの小物も出品する。販売もある。

 また、木工芸作家の武田裕子さんが、糸のこぎりを使って花びらや動物を繊細に切り抜いた作品を出品・販売する「糸のこ木工芸展」も同時開催される。

 長谷川さんの作品の材料には、きめの細かい東北産のホオの木を使用。名張市神屋にある工房で自然乾燥し、自ら加工するほどこだわっている。「毎回、全力投球で今ある技術を出し切り、形や図柄も変えながら新作に挑戦している。多くの方にご来場頂ければ」と呼び掛けている。

 時間は午前10時から午後3時30分(最終日は同3時)まで。

2023年2月11日付837号3面から

- Advertisement -