【並んだウクライナ国旗の「かたやき」と中村社長=伊賀市上野東町で】

「ひとごとではない」 11日から販売

 ロシアのウクライナ侵攻で発生した難民を支援しようと、三重県伊賀市の和菓子店「桔梗屋織居」(上野東町)がウクライナ国旗を模した伊賀銘菓「かたやき」を3月11日から販売する。売上は全額、国連UNHCR協会に寄付する。同店の中村伊英社長(62)は「少しでも支援の輪を広げたい」と話す。

ウクライナ国旗を模した「かたやき」

 かたやきは歯ごたえに定評がある伊賀地域名物のせんべいで、忍者の携帯食だったとも言われている。ウクライナ国旗を模した同店のかたやきは縦6センチ、横9センチで、青と黄色を砂糖のクリームで表面を飾る「アイシング」で表現。袋の口を綴じるタグには「#StandWithUkraine」(ウクライナとともに)のハッシュタグをあしらっている。

 同店では、通常の丸型の他、手裏剣型も販売。2002年の日韓サッカーワールドカップで地元が南アフリカ代表のプレキャンプ地となった際にも、国旗を模したかたやきを手掛けたことがあったという。

 中村社長は「東日本大震災の時にもボランティア活動をさせて頂いた。今、ウクライナの方々が行き場を失っており、ひとごとではない。人々が少しでも早く通常の生活に戻れるよう祈りたい」と話した。

 ウクライナ国旗のかたやきは2枚入り400円(税込)で、本店での数量限定販売。11日には2、30セットを用意するという。

 問い合わせは同店(0595・21・0123)まで。

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