【田植え体験に参加した児童ら=伊賀市西山】

 三重県伊賀市の北西部にある「西山の棚田」で5月12日、市立上野北小学校に通う5年生27人が田植えを体験した。

 高旗山(標高約710メートル)が背後にあり、約500枚の水田群で構成する「西山の棚田」は、2020年に国の棚田地域に指定された。保全活動に取り組む「西山の棚田振興協議会」が食糧生産の重要性や農業の大切さを伝えようと、23年から田植えと稲刈りの体験学習を主催している。

 児童たちがもち米の苗を手植えしたのは約200平方メートルの水田で、同協議会副会長の重倉成則さん(82)が年間を通じた米作りの作業の流れを説明。児童を前に「将来この中から1人でも2人でも農業を継承してくれる人が出てきてくれたらうれしい」と思いを伝えた。

 体験学習が始まると、裸足になった児童たちが横一列に並んで三角形の田植え定規を使って3本から5本の苗をつまんで等間隔に植え、歓声を上げながら泥の感触を楽しんでいた。初体験だったという奥屋遥太さん(10)は「真っすぐ植えるのが難しく、泥で足が抜けにくかったが楽しかった」と感想を話した。

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