【名張市長選に立候補した伊藤氏(左)と北川氏=いずれも同市役所で】

 4月12日投開票の三重県名張市長選は、届け出順に、新人で元四日市市議の伊藤昌志氏(56)と、再選を目指す現職の北川裕之氏(67)の無所属2人による一騎打ちとなった。異なる歩みをたどってきた両氏の横顔を紹介する。

震災を機に政治の道へ 伊藤昌志氏(56)=無新

 四日市市出身。中学から14年間、陸上競技に打ち込み、実業団時代には1500メートルで3分50秒を記録した。引退後は陸上クラブを立ち上げ、子どもたちを中心に指導してきた。

 転機は東日本大震災。被災地でのボランティア活動を通じ、「政治のあり方によって救われる命と失われる命がある」と痛感し、「人生の後半は政治のために捧げよう」と決意した。

 2012年の四日市市長選に初挑戦して以降、国政や地方選への立候補を重ね、今回で8回目。2019年の四日市市議選では初当選し、1期務めた。

 長所は「努力を継続できること」。街頭演説を12時間続けたこともあるという持久力と精神力が強み。動画投稿サイト「ユーチューブ」でのライブ配信を日課とし、チャンネル登録者は1万3000人を超える。


市政継続へ 現職の責任感 北川裕之氏(67)=無現

 名張市生まれ。太平洋戦争で戦艦大和に乗り組み、生還した父の影響を受け、政治への関心を深めた。

 市職員として市の広報紙の制作に携わり、地元ケーブルテレビ局でも地域情報の発信に関わった。「観客民主主義」への問題提起に触れたことを機に政治を志し、44歳で県議に初当選した。

 県議を5期務めた後、2022年の市長選で初当選。厳しい市の財政状況や延期した中学校給食など、道半ばの課題に対し、「責任を持って取り組む必要がある」として再選を目指す。

 多忙な日々の中での息抜きは2匹の保護猫との時間で、「膝に乗ってくるひとときが何よりの癒やし」と話す。50代から本格的に始めたアコースティックギターの他、謡曲にも親しみ、「無心になれる時間が支え」と語る。お気に入りの場所には、「唯一無二の景観」と赤目四十八滝を挙げる。


【特設】2026年名張市長選挙(https://www.iga-younet.co.jp/election2026ns/)

【関連記事】名張市W選が告示 市長選は現新一騎打ち、市議選は22人立候補(https://www.iga-younet.co.jp/2026/04/05/113386/)

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