【笹畑さん】

三重県名張市蔵持町原出 笹畑秀晴さん(76)

 25歳で独立して半世紀、奈良県桜井市内で建築事務所を営み、現在も車で片道40分かけて通勤している。その傍ら、近年は大切に育てた果樹や花を守る「害獣捕獲の名人」として近所でも評判だ。

 同市出身で、高校卒業後に大阪府内の建築会社に就職。アルバイトをしながら通った夜間大学の理工学部建築学科を卒業し、設計事務所に数年勤務した。一級建築士の資格を取得して独立後、しばらくは苦労もあったが、順調に仕事は増えていったという。

攻防続く

 25年ほど前に名張へ転居し、自宅では家庭菜園も楽しんでいたが、ある時、15個ほど実っていたスイカが一晩のうちに何者かに食べられてしまった。食べ方や爪の跡などから「これはアライグマの仕業だ」とわかり、市役所から捕獲用のおりを借りることにした。

 工夫しているのは、おりに仕込む餌の種類だ。アライグマには甘い香りのスナック菓子が効果的で、離れた場所から点々と餌をまき、おりの中に入ると扉が閉まる仕掛け。他の害獣なども同様にスナック菓子が効果的だったそうで、昨年はアライグマ6匹などを捕獲した。

 畑にはユリの花や数百ものチューリップの球根を植えており、時季によって奇麗な景色が見られるそう。桃の木もあるが、アライグマが熟す前の実を持っていくといい、攻防は続きそうだ。

 最近は温泉巡りも趣味の一つになり、「次はどこへ行こうか」と計画を立てる日々。仕事と家庭菜園、ガーデニングと並行して養蜂にも挑戦しているそうで、「今後も楽しみつつ日々暮らしていけたら」とほほ笑んだ。

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