【伊賀上野城の前に立つ岡町さん=伊賀市で】

 三重県伊賀地域を拠点に、「七音」のアーティスト名で音楽活動をしている名張市さつき台の岡町七音さん(23)。現在は大阪の医療系専門学校で理学療法を学ぶ学生で、「音楽も医療も全力で」と笑顔を見せる。

 幼いころから歌が好きで、伊賀白鳳高校時代はカラオケを楽しむ程度だったが、友人たちと音楽に合わせて即興で歌詞を付ける遊びを通じ、「もっと皆に歌を聴いてもらいたい」との思いが芽生えたという。

 高校卒業後は3年ほど市内で製造業に従事。趣味のスケートボードでけがをして1年ほど治療を受け、理学療法士の仕事に感銘を受けたことをきっかけに、医療関係の道に進むことを決めた。

 音楽活動は、多忙な学生生活と並行し、昨年2月に制作した1曲目を皮切りに本格化した。作詞の技術は作りながら身に着け、音楽投稿サイト「サウンドクラウド」などで楽曲を発表。名張や大阪のライブハウスで歌を披露し、昨年12月には初のアルバムCDも自主制作した。

 学校帰りの電車内でビートを聴き、思い付いたフレーズを記録する。楽曲は身の回りの出来事や地元の友人との思い出を歌詞に込めた「地元愛」が感じられるものが多く、友人たちの協力で撮影したミュージックビデオにも伊賀上野城や上野市駅などなじみの風景が映っているという。

音楽と健康

 「自分を見つめ直し、ストレートに思いを伝える」ことを一番に作詞するそうで、歌を聞いた友人からは「落ち込んだ時も元気をもらえる」と好評だ。

 介護施設で利用者向けに健康体操教室を主催するなど、医療系学生としての活動も積極的で、「音楽を聴いたり歌ったりすることは健康にも良いとされるので、施設では音楽を使ったレクリエーションもしている。地域のために医療と音楽についてもっと勉強していきたい」と力を込めた。

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