【「赤目滝水族館」に生まれ変わる日本サンショウウオセンター=名張市赤目町長坂】

 三重県名張市の観光名所・赤目四十八滝を管理する赤目四十八滝渓谷保勝会は2月27日、渓谷入り口にある日本サンショウウオセンターをリニューアルし、「赤目滝水族館」として4月20日にオープンすると発表した。従来のオオサンショウウオの他に川魚や植物なども展示し、渓谷の魅力を広く発信する。

 同会によると、同センターの建物は1982年に完成。これまでは国特別天然記念物の在来種のオオサンショウウオや外来種、交雑種を約20の水槽で飼育展示してきた。

 サンショウウオ類に特化した施設は珍しいが、展示が地味で観光誘客施設としての役割を十分果たせていなかった。同会は、昨年5月に市地域力創造アドバイザーに委嘱された水族館プロデューサーの中村元さんから助言を受けながら見直しを進め、今年1月には渓谷の「岩窟滝」の景観を再現した新水槽を完成させた。

 新水族館となるのは建物の1階部分で、オオサンショウウオの他にアマゴやカエル、こけなども展示する予定。館内は5区画に分け、従来の水槽の他に小型水槽も活用する。日本サンショウウオセンターは、改装後も調査研究室として存続するという。

 オープンに向けた工事や準備のため、3月4日から4月19日まで同センターに入館できなくなるが、渓谷への入山は可能。

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