【ガスを排気する想定で訓練に取り組む参加者=名張市鴻之台1で】

 ガス漏れ事故を想定した合同訓練が8月31日、三重県名張市鴻之台1の市消防本部であった。名張消防署員と名張近鉄ガス(同市桔梗が丘1)の社員計13人が参加し、緊急時の対応の手順を確認した。

 訓練は、同消防署とガス会社の連携を強化し、ガス漏れ事故に円滑に対応するため、毎年実施している。

 この日は、LPガス(液化石油ガス)容器の交換作業中に車両事故が発生し、容器が路上に散乱したという場面を想定。現場に駆け付けた消防署員が負傷者を救助した後、同社員が検知器でガス漏れの有無を確認し、地下に滞留したガスを排気するという手順で進められた。

 訓練後の意見交換会では、署員がガスの特性や噴出時の止め方、緊急時の対応の手順などを質問し、同社員が過去の事例などを交えながら説明していた。

 訓練に初参加した同消防署の男性署員(27)は「ガスについて学ぶことが多くあった。実際の現場でも落ち着いて対応したい」と気を引き締めた。

- Advertisement -