【運用を始めたコラボ自販機をPRする(左から)佳希さん、皓太さん、森北さん、西澤さん=伊賀市阿保で】

 気心知れた同級生親子の絆がつないだ“コラボ自販機”――。「伊賀ぎょうざ家」(本社・三重県伊賀市平野城北町)が同市阿保のスーパー敷地内に設置している冷凍生ぎょうざの自動販売機に、揚げ物や総菜などを扱う「西ざわ笑店」(本店・同市平野上川原)のコロッケなどが仲間入りした。

 伊賀・名張両市で冷凍ぎょうざ販売店を経営する同社社長の森北浩夫さん(55)、次男の皓太さん(24)は、同店店主の西澤高広さん(55)、長男の佳希さん(24)といずれも小学生のころからの同級生で、家族ぐるみで親交が深い。同社が四日市市内の温浴施設に設置していた冷凍ぎょうざ自販機を伊賀へ移設する際、「自分も好きな『西澤のコロッケ』を入れられないか」と思いつき、西澤さんに相談した。

 同店も昨年1月、冷凍した揚げ物などを販売する自販機を新設しており、相談を受けた西澤さんも「同級生と一緒にやれるのはうれしい。新たな展望のアイデアも湧いてくる」と快諾した。

 コラボ自販機は6月下旬から稼働し、同社の冷凍生ぎょうざ(30個入り900円)、しそぎょうざ(同千円)に加え、同店の調理済み冷凍コロッケ(伊賀牛入り4個900円)と、コロッケ・ミンチカツ各2個セット(1100円)を販売。7月からは「伊賀上野中華そば とも山」(同上野東町)の商品も扱っている。

「人のつながりを」「新しい可能性を」

 森北さんと西澤さんは「多品目を扱うことで、買い物に出掛けにくい人たちの味方にもなれる。自販機だけれど店舗のように、人のつながりをつくっていけたら」、皓太さんと佳希さんも「互いに地元で商売をしているからこそ一緒に面白いことができる。新しい可能性を考えていきたい」と展望を語った。

 この自販機はAコープ三重青山店(同市阿保)の一角に設置されている。

2023年7月29日付848号14面から

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