【ゴールを決めた直後のポーズとして定着した「忍者ポーズ」を披露する町野選手=伊賀市役所で(2022年12月23日撮影)】

 サッカーJ1湘南ベルマーレは6月29日、三重県伊賀市出身のワールドカップ(W杯)カタール大会日本代表FW、町野修斗選手(23)がドイツ2部ホルシュタイン・キールに完全移籍すると発表した。

 町野選手は湘南の公式サイトを通じて「昨年日本代表に召集され、世界のフィジカルや強度を体感したことで、このままではいけないと感じました」「皆さんに僕の情報が届くぐらいの活躍をして、日本を代表する選手になってきます」とコメントした。

 町野選手は中瀬小のスポーツ少年団で監督を務めていた父・理さん(61)や2歳上の兄の影響もあり3歳でサッカーを始め、城東中時代は地元のクラブチーム「FCアヴェニーダソル」でプレーした。大阪の強豪・履正社高を経て2018年にJ1横浜F・マリノスでプロ契約。J3ギラヴァンツ北九州でプレーした後、21年に湘南に入団した。

 22年夏には日本代表に初選出。W杯カタール大会では追加招集でメンバー入りを果たしたものの、出場機会は無かった。帰国後の12月には、伊賀市の観光大使にも就任した。

 昨季はJ1でリーグ2位の13ゴールを記録。今季はこれまで18試合に出場し、チームトップの8得点を挙げている。7月2日のJ1第19節横浜F・マリノス戦が湘南で出場可能な最後の試合となり、4日に日本を離れる予定だという。

 理さんは6月30日、YOUの取材に「本人は海外でサッカーをしたいという思いを持っていたので、良い機会を頂いた。覚悟を持って、日本を代表するストライカーになってもらいたい」と期待を語った。

 ホルシュタイン・キールは、バルト海に面したドイツ北部のキールを本拠地とするクラブ。過去には滋賀県甲賀市出身の奥川雅也選手(27)=独2部・ビーレフェルト=も所属した。キールの公式サイトによると、町野選手との契約は2027年6月30日までの4年間。背番号は13になるという。

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